配送会社Yodelは配達員向けの専用スキャナを廃止して、配達ドライバが自分のスマートフォンや会社支給のデバイスでモバイルアプリを使用するようにしました。配達員がバーコードを素早く読み取ってリアルタイムで配達証明を確認できるため、生産性が向上しました。
「このアプリは配達員のエクスペリエンスに変革をもたらしています。予定どおり、600人を超えるユーザに短期間で支障なく導入でき、スキャンディットとパートナーシップを組めたことを嬉しく思っています。スキャンディットの高品質の製品、テクニカルサポート、将来のイノベーションに向けたロードマップは当社の変革プログラムの成功に不可欠なものです」
課題
ハンドヘルド端末(HHT)からモバイルアプリを搭載したスマートデバイスへのリプレース
Yodelの変革のゴールは生産性と業務効率の向上でした。CEOのMike Hancox氏は「需要の急増に対応できるネットワークを維持するには、積極的かつ目標を定めたテクノロジーへの投資が極めて重要」と述べています。
デジタル戦略の一環として、Yodelの変革プログラムを通じて、配達員が使用するハンドヘルド端末(HHT)を段階的に廃止し、スマートデバイスで強力なバーコードスキャンソフトウェアを統合したモバイルアプリを使用することにしました。HHTは陳腐化し、ソフトウェアによるスキャン機能はコスト効果の高い、柔軟なソリューションとして、配達プロセスに不可欠な透明性と可視性をもたらしました。
同社は増え続ける自営配達員の柔軟性を高めるべく、BYOD(Bring Your Own Device/私有端末の業務利用)戦略を採用することにしました。
ソリューション
iOSおよびAndroidデバイス対応の高性能スキャン機能を備えた配達アプリ
Yodelはテストの結果、ほかのどのソフトウェアよりも優れていたスキャンディットのバーコードスキャンソフトウェアを自社の配達アプリに導入することにしました。
この配達アプリはAndroidおよびiOSデバイスに対応しているため、ドライバは自分のスマートフォンや将来、会社から支給されるデバイスを使用できます。配達員はバーコードを素早く読み取って出先で配達を処理し、リアルタイムで配達証明を確認できます。
自営配達員を大量に抱えるなか、スキャンディットのスキャンアプリには次の利点がありました。
- あらゆる機種のスマートフォンに対応し、YodelのBYOD方式をサポート。
- 2万機種を超えるスマートデバイスに対応。
- Yodelは新規ドライバを最小限のトレーニングで迅速に雇用し、配達用デバイスを追加するための投資を削減できる。
結果
- スキャンディットのテクノロジーを 採用したアプリを毎日使用している ラストワンマイルの配達員
- 〜7,000
- 300種類を超える BYODデバイスで 配達アプリを使用
- 300超
- この素晴らしいアプリの最新バージョン
- Ver. 10
迅速な導入と配達員エクスペリエンスの変革
BYODに移行して以来、YodelのBYODコミュニティは10倍に拡大し、最大7,000人のラストワンマイル配達員が毎日このテクノロジーを使用しています。同社は現在、スキャンディットのスキャン技術を採用した配達アプリのバージョン10を配布しています。
Yodelの最高情報責任者(CIO)であるHelen Marshall氏は次のように述べています。「使いやすい配達アプリにBYOD方式によるセルフプロビジョニングとスキャンディットの高性能なスマートフォン型スキャンソリューションを組み合わせた結果、予測不可能なコロナ禍でも、ラストワンマイル配達員のシームレスなオンボーディングが可能になりました。これまでにラストワンマイル配達では300種類を超えるデバイスでこのアプリが使用されています」
Yodelとスキャンディットのパートナーシップにおける決定的な成功要因は次のとおりです。
- スキャン性能:テストした他のソリューションと大きく異なる。
- エキスパートによるテクニカルサポート:設計から実装までの全段階を通じて提供。
- スキャンディットのテクノロジロードマップ:将来のイノベーションに向けて、デジタルプログラムを継続的にサポート。
- ユーザ満足:配達員からは使い勝手がよく、素早くバーコードを読み取り、いつでもリアルタイムで配達証明をスマートに確認できるとの声。
今後の計画:ARを追加してサービスセンタに拡張
さらなる生産性向上を推進するために、YodelはスキャンディットのMatrixScanと拡張現実(AR)機能をこのアプリと新しいサービスセンタアプリの両方に導入して、複数の荷物をまとめてスキャンしたり、ARオーバーレイで情報を付加できるようにする予定です。Yodelはこれによりデポでの積み込み作業のスピードを上げ、積み荷の特定にかかる時間を短縮できるものと期待しています。